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稲尾和久さんを偲んで

今朝のラジオを聞いてびっくりした。
RKBの野球解説者で、元西鉄ライオンズの名投手だった「稲尾和久さん」が亡くなったとのこと。つい最近までテレビとかに出ていたので、信じられない。

ボクは幼稚園の頃から、小倉球場(現北九州市民球場)に、西鉄ライオンズの試合をよく見に行ってた。勿論、自分の意思ではない。生粋のライオンズファンである父に強制的に連れて行かれたのだった。野球の試合なんて、どうでもいいから、外野席センター後方にある、うどん屋のうどんを食べさせてもらえるのが、嬉しくて、文句も言わずついていった気がする。

そのうちに、ルールや選手名を覚えて、小学校に上がる頃には、パリーグの選手は殆ど覚えていた。父は、当時タクシーの運転手をしていたから、どうも小倉球場で試合がある日は、休みを合わせていたのかもしれない、本当に、幼いボクには、毎日行ってた気さえする。

その時の、西鉄ライオンズは、黒い霧事件直後で、年間38勝くらいしかできない弱体チームでお客さんも入らなくなっていた。そして、外野席を無料開放していた。と、後に父から聞いたことがある。
「それで、毎日のように行ってたんだなぁ!」

それは、さておき、

その時の西鉄ライオンズの監督が 稲尾さんだった。
いつもいつも、負けていた。ヤジがすごかった!
「金返せ!」(無料開放だろうが・・・・?)
酒の瓶を投げ込むオヤジもいた。
父は、静かな人だったので、ヤジは飛ばさなかったが、幼少のボクに「稲尾は、すごかったんだぞ!」「日本シリーズで4連勝したんだぞ!」「神様/仏様/稲尾様」なんだぞ!」と、外野スタンドで語っていた。


そんな父のおかげで、ボクは当然ライオンズファンになった。
今でも、昭和45年〜球団身売りまでの選手は殆ど覚えている。


そんなボクに、今から3年前、一生の記念に残る出来事があった。
神様!の稲尾さんにお会いすることができたのだ。

当時、RKBラジオで週一回10分間のコーナーを担当していた関係で
ラジオの中で、稲尾さんと喋らせて頂けたのだ。

ものすごく緊張した。大きな体に優しい眼差し。
後光が差してる様な気がした。

ラジオの中で、パーソナリティの方から「ヨーゼフさんは、稲尾さんの事知ってらっしゃいますか?」と振られ、「ボクの中の愛すべき西鉄ライオンズは、稲尾さんが監督をしてらした頃です。」と述べた。そして、当時の主力選手を羅列して挙げた。
稲尾さんは、「あぁ・・・一番弱い頃ね・・・」とボソッと言ったが、顔は嬉しそうな笑みを浮かべていたのを覚えている。

番組が終わって、サイン色紙を用意していたボクは、当然のごとく、サインをお願いした。
父の名前を添えてもらった。

「天国のお父さんによろしくおつたえください」

そう言ってくれた。

今でも、実家の仏壇に飾ってある。


稲尾さん!心からご冥福をお祈り致します。

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2007年11月13日 12:48に投稿されたエントリーのページです。

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