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さまよえる魂

また 千と千尋の神隠し について
思ったことを書きます。すみません。

あの話は、千尋が不思議な世界に迷い込んで
初めて出会ったハクが「こんなところに来てはいけない!」といいます。
しかし、日が沈んで、結局帰ることができなくなった千尋にアドバイスして
ジブンから「働きたい!と言いなさい」と案内する。というところから
物語が展開します。

そして、千という名前にさせられて
色々あるんですが、ハクのおかげで千尋という名前を忘れずにそっと胸にしまって
過ごしていきます。そのおかげで、現世に最終的に戻れて、めでたし。めでたし!
ってお話です。

千尋にアドバイスをくれたハクも実は、ジブンの名前を覚えていません。
そして、湯婆ばの手先で過ごしています。
しかし、なぜか、千尋には、やさしい。

物語の最後のほうで
千は、ハクの為に、豚になった両親に食べさせるための、お団子を
ためらうこともなく、食べさせます。
そして、最後には、ハクの名前を千が思い出すのです。

ハクは、今はマンションが建って、埋め立てられた 琥珀川という川の主でした。
小さい頃、千尋は、落ちた靴を拾おうとして
琥珀川に、落ちてしまったことがあったのです。
そして、奇跡的に助かった。
そのセリフを
千はハクに
「私が落ちたとき、ハクが私を浅瀬に運んでくれた」
と言います。

このセリフを考えてみると
この物語と全く同じなのです。

トンネルを越えて、迷い込んだ 千尋は
靴を拾おうとして 川に落ちた 千尋 のことと同じなのです。

今回、ハクは、千尋を助けることはしないで
アドバイスだけした。
川に落ちたときも、浅瀬にまで運んではくれたが
あとは、自力で岸まであがったと思うのです。
つまり、生きよう!と懸命に頑張ったのです。

その記憶(琥珀川の思いやり)を千尋が思い出すことで
ハクもすくわれたのです。

川に落ちたときの記憶が甦った という話を
御伽噺のように、描いていたのです。

ハクも 埋め立てられて、忘れ去られた 悲しい運命を背負った川です。
埋めたてられた = 必要ないとされた
悲しさの中で、さまよえる魂だったのです。
しかし、千尋のおかげで、川本来の生命の源(生き物への生きるための思いやり)であったジブンを
思い出すことができて、成仏できたんだと思います。


そう見ると
その他の登場人物も納得いきます。
顔ナシはそのデフォルメで、成仏できない魂なのです。

ジブンの人生はジブンのものです。
ジブンで決断し、歩みを進めていくしかないのです。
ですが、決してジブンひとりではないのです。
持ちつ持たれつなのです。
人に助けを乞う時も、あるでしょう。
人を助けてあげたいと、思うときもあるでしょう。
でも 9 助けてもらえても 残りの 1 は、ジブンの意思です。

 思いやり の感謝を忘れない事 や
相手が覚えていてくれる(感謝してくれている)事実。

そのことだけで、心は穏やかになれると思うのです。


あの物語は
「思いやり」
に溢れた素晴らしい作品だと改めて思いました。

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2008年06月25日 11:31に投稿されたエントリーのページです。

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